良いデザインとはどうやってできる?~デザインとその発想~


 

こんにちは。デザイン部の諏澤(すざわ)です。

 

【デザインってどうやってできる?】

皆さん、デザインとはどうやって作られるものだと思いますか?

今の時代はパソコンチャチャッとやればできるもの。

いやいや個人のセンスに左右されるもの。

と、そんな風に思われるかもしれません。

 

しかし、声を大にして言います。

「良いデザイン」とはそんなチャチャッとではなく

『経験』と『理論』によって作られるものだということを。

 

【アートとデザインの違い】

まず、大前提としてアートとデザインの違いは、

アート:自己表現

デザイン:他者表現(特に商業デザイン)

となっており、つまりデザインとは

「クライアントの伝えたいイメージや情報をかみ砕き読み手に伝える事」

が目的です。

 

【例を挙げて見てみよう!】

そこで、仮に株式会社エンドラインホームという

マンションディベロッパー企業があるとします。

エンドラインホームは「ロイヤルマンション天神」という

分業マンションを出すため、チラシを広告代理店Aに依頼し制作することになりました。

 

「ロイヤルマンション天神」の特徴は以下になります。

・Co2排出量の少ないオール電化「エコキュート」を採用している。
・全戸南向きで日当たりが良い。
・マンション近くに大きな公園を備えている。
・物件近辺に、幼稚園・小学校・病院・オーガニック食品を取り扱うスーパーがある。

そこで広告代理店Aのディレクター、すざわは以下に着目して

デザインを構築する事を考えました。

「環境に優しいエコキューとを採用したマンションである事、

日当たりが良く近隣に緑の多い環境やオーガニック商品を扱うスーパーがある事、

それとは別に近年の環境保護意識の高まりや、

ナチュラル健康志向の意識が日本人の間に高まっている事、

特に小さな子どもを持つ30~40代前半の主婦層にはその意識が高い事。」

 

そして実際に作られたデザインは以下になります。

表面では豊かな自然環境を想像させる、大きな公園をバックに

「ECO+LIFE」「それは暮らしにエコを取り入れるという発想。」

というキャッチコピーと共に詳細が語られ、

裏面では豊かな自然環境があり、教育施設や病院があり

子育てにはうってつけのマンションであるとの訴求がされ、

締めんビジュアルが作られます。

 

また、そういった趣旨でデザインが構築されるだけではなく、西部にも配慮がなされます。

それは例えばブランドイメージを高めるための、

高級感を思わせる書体や色、深みのある新緑のビジュアルやマンションの躯体の色合い、

そしてその写真の配置バランスやレイアウトです。

 

綜合するとこの紙面には、

①近年の環境保護やナチュラル健康志向の高まり持つ人々への訴求

②子育てに良い環境である

③ブランドイメージを高める書体、色、レイアウトバランス

などの要素が含まれている事になります。

 

【ではどうすれば発想は生まれる?】

では、どうすればそれらの発想に行きつくのでしょうか?

 

①はまず制作者の「人生経験」に紐づいています。

過去10~20年と比べ現在はどうであるか?

世間一般の人の普遍的な感覚は?

今の世間が良しとしている風潮とは?

それを理解していなければなりません。

 

②は具体的に子育てに良い環境とは何か?

教育施設か子どもが遊べる自然がある事か?

交通量の少ない道路なのか?

などの「想像力」が必要です。

③は例えばブランドイメージが「高級や上品」だとしたら、

どういった色書体、バランスがそう感じさせるのか?

世代や性別によって好まれるものは?

その感覚を理解するには「高級や上品」がどういうものか

視覚的に反復して理解する「経験」が必要です。

 

ここまで読んでいかがでしょうか?

デザインって一から考えて作るのめっちゃ大変やん・・・

って思いませんでしたか?笑

 

結論をいうと「良いデザイン」とは、制作者の様々な人生経験の積み重ねから生まれた

理論によって作られるのです。

 

【今はやりのAIで対応可能か!?】

では、今流行りのAIに「良いデザイン」ができるようになるのでしょうか?

遠い未来は分かりませんが、まだ当分の間は

熟練した人間の発想には敵わないでしょう。