文化の違いから来る色の違い。

こんにちは。
モリアゲアドバイザー デザイン部です。
国によって何となくその国らしい色ってありますよね?
日本は落ち着いた色、欧米は原色系の鮮やかな色とか。
誰でも理屈ではなく、肌で感じるものがあるんじゃないでしょうか。
では伝統色というものをご存知でしょうか。
その国の文化特有の色彩感覚に基づいた、または古来から伝わる色の見本。
なぜ、それが使われて来たのか。
日本の伝統色とフランスの伝統色を比較しながらお話したいと思います。
※伝統色と言っても全てを紹介するのは不可能なので代表的な極々一部の色を紹介します。

 

【日本の伝統色】

 

日本の伝統色の特徴はその名前の共通性です。

見ると分かりますが、その殆どが草花や小動物の名前です。

 

日本は世界的に見ても水と緑に恵まれ、四季があり

その四季ごとに美しく彩る豊かな自然があります。

私たちの祖先も私たちと同じように、春の菜の花や桜、初夏の若草や秋の紅葉など

めまぐるしく変わる自然の風景を見て美しいと感じたのではないでしょうか。

 

そしてその色にも特徴があり、殆どの色がややくすんでいるということです。

これは植物など自然由来の色は黒を含むため赤・青・黄色なども絵の具のような原色に近い色ではなく、

ややくすんだ落ち着いた色となります。

ですので、デザインに日本の伝統色を用いると上品さであったり、

大人っぽい洗練された雰囲気を作る事ができます。

 

【フランスの伝統色】

 

 

フランスの伝統色の名前を見ると、

おそらく多くの人が聞いた事がある、知ってる言葉だ!と思うんじゃないでしょうか。

日本の伝統色の地味な名前と違って、なんかオシャレですよね笑

しかし、それは何となくオシャレな名前を付けたのではなく共通性があり、

殆どがその独自の芸術や文化に基づいているということです。

薔薇、ワイン、チョコレート、マカロン、ヴェルサイユ、画家のモネなど、

フランスは自然美を取り入れた日本とは違い、洗練された美を追求し、色名に取り入れた背景があります。

 

その色の特徴は淡く明るい色や、エレガントな雰囲気のものが多く、

デザインに取り入れると優しさや優雅さを醸し出すのに一役買うでしょう。

 

そしてなぜ日本とこうも違うのかについて、フランスの独特な歴史背景があります。

それは中世のフランスの贅沢を謳歌する貴族階級が美を、特に優美さを追求したからです。

具体的には美食、絵画、音楽、ファッション、工芸などの分野ですね。

 

芸術とはそもそも、人が食べて生きるためには必要の無いものですが、

豊かな貴族と貧しい平民という格差が大きかったこの時代、

お金に余裕のある貴族たちが芸術家や料理人のパトロンとなってレベルの高いものを要求し続けました。

その結果、才能ある人材がフランスに集まることで世界的に見ても突出した芸術・文化が育ったという歴史があります。

その貴族たちの豪遊が芸術文化発展の源であり、それが後のフランス革命にも繋がったと考えると何とも皮肉なものです。

 

そういう歴史的背景が伝統色にも現れていると思うと面白いですよね。

輸入雑貨や食品を見て、あ〜これアメリカっぽいなとか中国っぽいなとか思ったとき

その背景も考えてみると何か発見があるかも知れません。

 

当社はデザインのみも承っております。

もし、デザインや色のことでお困りの際は

お気軽にごそ相談くださいませ。